カワニナの捕獲 幼虫の餌として与えなければならないカワニナは、相当数の量を必要とするので活動初期として大きな作業である。幼虫の大きさに合わせてカワニナの大小がいるし、ホタルの卵がふ化する時期頃にカワニナの稚貝が生まれるが自然界の営なみは、実に巧妙にできていることも分かってきました。
水源の確保と供給 餌の確保の次は、水の確保であり水は自然の川水の状態に近いことですが、水温は25度ぐらい迄ならOKでした。また、湿度も80%ぐらいは保つ必要がある。
ホタルの捕獲 ホタルは、日没後まもなく飛び始め、8時〜9時頃に活発な活動をするので捕獲に行く。雌10匹ぐらいに対して、雄2〜3匹ぐらいを目標に捕獲する。飛び始めは雄が多く、雌は少し遅れて飛び始めるようです。
人工産卵箱づくり 深さ5Cmぐらいの四角の箱を作り、底に防虫ネットを貼る。上蓋は、箱内の湿度の保持と逃避予防のためガラス等で、中が見えるようにする。
ミズゴケの採取 水苔は、若々しいものがよいようである。箱内に敷く時、適度の隙間を作ってやった方が産卵数が、多いように思えた。
産卵 産卵箱に水苔を敷き準備ができたら、雌10匹と、まだ交尾していない雌の為に雄2〜3匹をSETにしていれ、朝夕霧吹きにて水苔をたっぷり湿らす。産卵の前兆は、雌が一カ所に留まることが多くなることでわかる。産卵の時間帯は、22時〜深夜1時頃に行われるようである。
卵は、薄いクリーム色で、球状に近い楕円形で、厄0.5ミリぐらいです。日がたつにつれて黒っぽくなり、ふ化直前には黒褐色に変化している。
ふ化  産卵してから20日ぐらいに最初のふ化を確認した。ふ化した幼虫は、水を求めて下の防虫ネットをくぐって水中に落ちていく。ここから、幼虫の餌となるカワニナを与えなければならない。カワニナの稚貝から始めて幼虫の成長に合わせてカワニナも大きくしていった。さらに、水中の酸素不足を防ぐために、空気を補給した。生まれたばかりの幼虫の体長は、約1.5ミリ余りで幅も0.3ミリ程と小さく動く物として以外では見つけにくい。(カワニナの糞と間違う)
幼虫 幼虫は、3対の足、8対のえらをもっており、頭部、胸部、腹部からなっており、背中には黒色の丸い独特の模様が見られた。
発光 発光器は、雄では腹部第6・7節、雌では第6節にある。1分間に約80回も発光し、光は雄の方が強い。なお、卵・幼虫・蛹でも発光するものもいる。

 

ホタルのオス ホタルのメス






腹部第6・7節が光る 腹部第6節が光る 薄いクリーム色の楕円形。0.5ミリくらい。

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幼虫・・・・・よく見ないとカワニナと区別がつかない。
 
SET準備です
ホタル産卵箱
交尾中・・・
メスホタル捕獲中
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